つらい肩こりの正体とは?
肩こりとはどのような状態か?
肩こりとは、首から肩、背中の上部にかけて、重だるさや痛み、張り感を感じる症状のことを指します。
多くの場合、筋肉の緊張が関係しており、血流の悪化によって老廃物がたまり、さらに筋肉が硬くなるという悪循環に陥ります。
日常的に経験する人も多く、「デスクワーク中に肩が重くなる」「夕方になると首が回りにくい」など、現代人の生活習慣と密接に関わっているのが特徴です。
肩こりの原因とは?おすすめの対処法
肩こりの主な原因には以下のようなものがあります。
- 長時間同じ姿勢を続けること
- 姿勢の乱れ(猫背やストレートネックなど)
- 運動不足
- ストレスによる筋肉の緊張
- 冷えによる血流不良
- 眼精疲労
中でも「姿勢の悪さ」と「運動不足」は、日常の中で改善しやすいポイントです。
対処法としては
- 正しい姿勢を意識する
→ 頭の位置が前に出すぎないようにし、肩甲骨をやや引き寄せるように座ることを心がけましょう。 - こまめなストレッチや軽い運動を行う
→ デスクワークの合間に肩を回したり、首をゆっくりと回したりするだけでも血流が促進されます。 - 湯船につかって身体を温める
→ 肩や首周辺の血流が改善し、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。 - 呼吸を整える
→ 浅い呼吸では交感神経が優位になり、筋肉が緊張しやすくなります。深くゆったりした呼吸を意識してみましょう。
肩こりのセルフチェック
以下のチェックに1つでも当てはまる場合は、肩こりの傾向があると考えられます。
- 朝起きたときから肩が重い
- パソコン作業の後、首や肩がこっている
- 頭痛が肩こりとセットで起こる
- 背中の上部まで張っている感じがする
- 肩を回すとゴリゴリ音が鳴る
- 肩甲骨の動きが硬くなった気がする
当てはまる数が多いほど、慢性的な肩こりの可能性が高まります。
肩こりでやってはいけないこと
肩こりを感じたとき、「とにかく揉めばよくなる」と思っていませんか?実はそれ、逆効果になる場合があります。
【やってはいけないこと】
- 強く揉みすぎること
→ 一時的には楽になったように感じても、筋肉を傷つけてしまい、さらに硬くなることもあります。 - 痛みを我慢して運動を続けること
→ 筋肉に炎症がある場合、悪化する恐れがあります。 - 冷やすこと
→ 肩こりの多くは血行不良が原因なので、冷やすとさらに血流が悪化します。
肩こりのセルフケア:日常生活でできること
自宅や職場でも簡単にできるセルフケアをご紹介します。
1.タオルを使った肩回しストレッチ
- タオルの両端を持ち、頭の後ろにかける
- 背筋を伸ばしたまま、タオルを上に引っ張りつつ、肩甲骨を動かす意識で左右にひねる
- 10回繰り返す
2.深呼吸と首まわし
- 椅子に座り、背筋を伸ばして鼻から大きく息を吸う
- ゆっくり口から吐きながら、首を右に回す
- 同様に左回しも行い、各5回ずつ行う
3.ホットタオルで温める
- タオルを水で濡らし、電子レンジで30秒〜1分温める
- 肩や首の後ろに5〜10分ほど当てて血流を促す
肩こり改善のおすすめストレッチ
肩甲骨はがしストレッチ
- 両手を肩に置き、肘で円を描くように大きく回す
- 前回し・後ろ回しを各10回ずつ行う
→ 肩甲骨の可動域が広がり、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
壁押しストレッチ
- 壁に手をついて立ち、片足を後ろに引いてふくらはぎを伸ばす
- 肩と胸を開いた状態をキープする
→ 胸の筋肉が伸びることで、肩が前に巻き込まれる姿勢が改善されます。
肩こりの予防法
- 1時間に1回は立ち上がる
- 姿勢を意識して、スマホやパソコンの高さを調整する
- 睡眠の質を高める(枕の高さや寝姿勢も重要)
- 水分をこまめにとる
- 適度な運動(ウォーキングやヨガなど)
「肩こりになってから対処する」のではなく、「肩こりにならない生活習慣を作る」ことが大切です。
肩こりのよくある質問(Q&A)
- 肩こりから頭痛が出るのはなぜ?
A. 肩の筋肉が緊張すると、首の血管や神経を圧迫し、血行不良によって緊張型頭痛が起こることがあります。 - マッサージは毎日受けてもいいの?
A. 強すぎなければ問題ありませんが、受けすぎると筋肉が防御的に硬くなることもあるので、適度な頻度がおすすめです。 - 湿布は効く?
A. 一時的な炎症や痛みには効果がありますが、根本的な改善には生活習慣の見直しが不可欠です。
肩こり改善のポイントまとめ
- 姿勢と生活習慣の見直しが最優先
- ストレッチや温熱ケアで血流改善
- 深呼吸とリラックスも効果的
- 強く揉むよりも「やさしくほぐす」ことを意識
- 習慣化が鍵。1日5分でも毎日続けること
体のゆがみを整える「壁立ちチェック法」
「自分の姿勢、正しいかどうかわからない…」
そんな方におすすめなのが、壁立ちチェックです。
🔸やり方は簡単
① 壁に背中を向けて立ちます
② かかと・お尻・背中・頭を壁につけます
③ このとき、腰と壁の間に手のひらがギリギリ入る程度が理想です
🔹チェックポイント
✔ 腰と壁の隙間が広すぎる → 腰が反りすぎ
✔ 頭が壁につかない → 猫背傾向
✔ お尻がつかない → 骨盤が後ろに傾いている
姿勢の乱れは、骨盤や背骨のバランスを崩し、神経や筋肉に負担をかけて腰痛の原因になります。
日々の姿勢のクセが「痛み」につながることも多いので、まずは自分の状態を知ることが大切です。
当院では、神経・筋肉・骨格のバランスを整える施術を行い、無理なく正しい姿勢に導いています。
気になる方は、お気軽にご相談ください!